川流不息

絶賛テレワーク中!の日々のメモ

中学受験の是非

はてなブックマークで中学受験の是非について話題になっているので書いてみます。

私は公立小、公立中、公立高、私立大学、私立大学院、の経路を辿っています。

子供の頃は都心部に住んでおり、その地域でそのまま進める公立小、公立中に通ったためか、はてなで話題になったような『動物園』という印象は全くありませんでした。公立小はお互いを呼び捨てで呼ばないよう注意されるなど、公立にしては幾分おっとりした感じのところでした。

都心部はお受験が盛んなため、公立小に通っていても、中学に上がるタイミングで成績上位層は私立に抜けてしまいます。私も中学受験がしたいと親に頼んだのですが、親は私が公立小中高を経て国立大学に進むことを望んでいたため、中学受験はさせてもらえず、公立中に進むことになります。

そして上がった公立中は、もう1つの下町っぽい地域の公立小を出た人達と合わさったところで、そこで初めて名前を呼び捨てにされたり、少し下町っぽい人達との接点を得てショックを受けましたが、校舎のガラスが割られたりといったような恐ろしい行為は全くなく、平和な生活を過ごしました。ただ、公立の学校は授業の難度を中くらいの生徒に合わせているらしく、授業は退屈極まりないもので、週何回か通った塾で受ける刺激を生きがいに過ごしていたようなものでした。ということで、動物園ではない公立中学もありますが、知的好奇心を満たすのは少しわびしい環境でした。

いろいろな家の子がいる、それを知るために公立に通った方が良いのだ、との意見があります。いろいろな家の子がいるということを学生の時は意識させられたことは無く、むしろ社会人になったり、仕事の都合で昼間外をフラフラしている時にいろいろな人がいるということを知ることになります。だからそういう意味で公立に上がるのはあまり意味が無いのではと思います。

ということで、『動物園』避け以外にも中学受験をする意味はあると思います。私の親のような公立志向であっても、お子様が成績いい方なのであれば、国立でも公立中高一貫校でも、受験するだけでも機会をあげてほしいです。